開幕が間近に迫ってきたカタールワールドカップ。
同国は人権問題を抱えており、W杯施設建設のために出稼ぎにきた移民労働者が数多く命を落としている。
『ESPN』によれば、オランダ代表は今大会で選手たちが着用したユニフォームをオークションにかけ、その収益をカタールで働く移民労働者たちに寄付することを決めたという。
オランダはUEFAネーションズリーグでも同様の試みをしており、すでに5万ユーロ(722万円)を移民労働者に寄付している。
フィルヒル・ファンダイク(オランダ代表キャプテン)
「今大会の建設はカタールで従事する移民労働者たちに非常に大きな影響を与えている。
非常に厳しい条件下で彼らはスタジアム、インフラ、ホテル施設などのために働いた。
我々は全ての活動において、そのことを幾度も実感するだろう。その条件が改善されなければいけないことは誰の目にも明らかだ。
移民労働者の状況改善のために、“上層部”はすでに多くのことをしてきた。
だが、僕らもロッカールームから具体的な貢献がしたい。
まずは、ワールドカップの舞台で彼らの状況に注意を向ける。それだけでなく、試合ユニフォームのオークション収益を動き始めた状況改善の共同出資に充てたい」
オランダは2大会ぶりに本大会に戻ってきたため、ファンダイクにとってはこれが初のW杯になる。
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そのオランダはグループAでカタール、エクアドル、セネガルと対戦する。