FIFAワールドカップの開催が迫っているカタール。イスラム国である同国では同性愛は禁忌であり、最悪の場合には懲役7年が科される。

『Guardian』によれば、ゲイのカタール人は当局から身体的虐待を受けた後に、他のゲイたちを追跡するための工作員として採用されるケースがあるという。

身体的虐待されないことと引き換えに、他のLGBTQ+の人達を追跡するための役割を与えられる。

そう指摘したのは、著名なカタール人医師ナセール・モハメド氏。現在はアメリカで暮らす同氏は同性愛者の権利保護活動家でもある。

「(ゲイのカタール人の)多くは互いのことを知らない。そのほうが安全だから。

警察当局はひとりを見つけると、ネットワーク全体を積極的に探し出そうとする。

ただ、拘束された人のなかには、身体的に虐待された後に工作員として採用されたケースもある。

現在のゲイコミュニティには工作員がいる。予防保安部のために働き、LGBTQ+グループを見つけることを手助けする代わりに、身体的虐待からの安全を約束された工作員が」

人権NGO「Human Rights Watch」の上級研究員も同国での同性愛者に対する厳しい扱いを指摘している。

当局に逮捕されたトランスジェンダーの女性は、地下の独房に2か月間拘束され、40センチ以上あった髪を剃られ、出血するまで殴打されたうえ治療も拒否されたそう。

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同研究員は「長年にわたって、FIFAに働きかけをしてきたが、彼らは注意を払わなかった」とFIFAの対応についても批判している。