今季からトルコのアンタルヤスポルでプレーする中島翔哉。移籍後2試合目でまさかの一発退場になったほか、怪我などもあり本領を発揮できていない。
ただ、チームを率いる34歳のヌリ・シャヒン監督は中島のことを理解してくれているようだ。『Record』によれば、指揮官は中島を獲得した理由についてこう述べたそう。
「補強候補や対戦相手の分析をするためにある会社のプログラムを使っている。
だが、サッカーで一番なのは目だ、フィーリングさ。
例えば、我々はポルトガルにいた中島と契約した。
彼は喋らなかった…。ハローとサンキューだけしか言わない。とても礼儀正しいが、シャイなんだ。
彼とビデオ通話した時に思った、『彼は決して話さないな』と。
普通なら、(獲得に)ノーと言うだろうね。
でも、こう思ったんだ。『ドルトムントで日本人の香川真司とプレーしたけれど、彼はどうだったかな』ってね。
彼も話さなかったが、その後、適応することを学んだ。
その人と文化を理解しなければいけない。データ上は中島はいい選手となっているけれど、それだけを見てもね…」
「(補強候補だった)あるワールドクラスの選手と話をした。名前を出せば、誰もが契約したがるはずさ。
でも、彼と3分ほど話したが、キャリアを幸運を祈るだけで、契約はしなかった。会長が知ったら、狂ってると言うだろうね」
シャヒン監督はデータだけでなくフィーリングを大事にしているそう。中島はコミュニケーションに難ありと感じたものの、ドルトムントで同僚だった香川は適応したことを思い出して、獲得に至ったという。
シャヒン監督は中島のキャラクターを理解したうえで、チームに迎え入れたようだ。ポルト時代はセルジオ・コンセイソン監督とうまくいかなかった中島だが、シャヒン監督は良き理解者になってくれるかもしれない。
【関連】日本代表、2022年にピークを迎えていなければならなかった10名
逆にあるワールドクラスの選手とはフィーリングが合わなかったので獲得しなかったこともあるとか。