4万人以上の死者を出す甚大な被害が出ているトルコ・シリア大地震。ガーナ人選手のクリスティアン・アツも瓦礫の下敷きになり命を落とした。

そうしたなか、アヤックスのガーナ代表MFモハメド・クデュスのゴールセレブレーションが話題になっている。

スパルタ戦でゴールを決めると、ユニフォームをまくり、「RIP ATSU(安らかに眠ってください)」と哀悼のメッセージを見せたのだ。

得点後に「ユニフォームを脱ぐ、頭に被る」行為はイエローカードの対象とルールに明記されているが、主審はカードを提示せず。4-0で勝利した試合後、クデュスはこう話していた。

「僕らはサッカー選手だけど、これはサッカーを超えたもの。生と死にかかわること。

レフェリーにはダメだよと言われたけど、彼は理解してくれた。

これはサッカーよりも重要なこと。彼は僕にそう言ったんだ。レフェリーが状況を理解してくれたことに敬意を表するよ。

起きたことは誰もが知っている。アツは僕にとって身近な存在だが、このジェスチャーは地震で被害を受けた全ての人達へのものでもある。

彼と一緒にプレーしたことはないんだ。でも、彼はテクニカルな選手で、僕が学ぶべき多くの資質を持っていた。何度かアドバイスもしてくれたよ。

悲しい話だし、複雑な思いでここに立っている。今日は彼のためにプレーしたんだ。  

たとえゴールしなかったとしても、試合後にユニフォームを脱いで、彼の遺族やトルコとシリアで被災した人たちに応援と哀悼の意を伝えたはずさ」

主審はルール違反としつつ、状況を理解してくれたそうでカードは出さなかったようだ。

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なお、スパルタの斉藤光毅もこの試合に先発出場している。

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