吃音症であるサッカー選手の試合後インタビューが話題になっている。

英2部ワトフォードのスウェーデン代表FWケン・セマは、WBA戦で2ゴールを決めて3-2の勝利に大貢献。

怪我から復帰してヒーローになった彼は言葉に詰まりながらも試合後のインタビューに応じていたのだ。

「自分も同じ吃音症だけど彼に本当に拍手を送りたい。吃音は話すだけでも大変なのに、カメラの前で話すのは別次元の不安を引き起こすはず。吃音から解放された言葉がたくさん出てくることを祈っているよ!」、「すごい、大きな敬意を表する。 自分は吃音で育ちに苦労した。本当に自信をなくしてしまうから」、「最高だね、何というインスピレーションだろう。 私も吃音の問題があり、吃音がどれほど大変で、自負心にどれほど影響するか分かる」、「吃音に対処することがどれほど難しいかは理解されていない。話す際に言葉につまらないように、脳はまったく異なるペースで働き、単語を選択する必要がある。彼が母国語以外でそれを行っているという事実は、まったく信じられない」など大きな反響が寄せられている。

同じように吃音だとされているスラヴェン・ビリッチ監督も「ケンは素晴らしい選手だ、トッププロフェッショナルであり、素晴らしい人でもある。どんな監督にとっても夢のような存在さ。あらゆるポジションでプレーできて、効果的だからね。今日は素晴らしかった、本当に嬉しいよ」と彼を讃えていた。

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『Sportbladet』によれば、セマ本人は想像以上の反響に驚いているそう。

「Wowだね!この愛を受けるのは素敵なことさ。こんなに大ごとになるとは思っていなかったよ。

僕が少し吃音であるにもかかわらず話すことは勇敢で感動的だと多くの人達が思ってくれている。

でも、自分はこれを障害と思ったことはないんだ。僕はシャイでもなければ、後ろに下がるような人間でもない。

楽しいことが好きだし、他の人たちも良い気分にさせるために、人生をポジティブにとらえている。

これまでにも多くのインタビューを受けてきた。今回は様々なことが重なった。2ゴールを決めたこと、しばらく怪我をしていたこと。こんな愛情を受けることは、とても嬉しいことさ。

吃音者のお手本と言われたことも、とてもポジティブに受け止めているよ。

なりたい自分になることを阻むものは何もないと示すことができて素晴らしい気分さ。

それに僕は家族や友人、仲間など周りの人たちにも恵まれている。

カメラの前に立ってインタビューを受けること、表彰式でダンスしたり、スピーチをすることは、自分にとって障壁ではない。仕事だよ」

実際、彼は多くの人が見つめるスウェーデンの年間表彰式で兄マイクとともにダンスしながら登場したことがある(兄もサッカー選手)。

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