今年、30周年を迎えたJリーグ。プロ化により数多くの選手をこの舞台で成長し、日本代表の強化にもつなげてきた。
一方で、高校や大学の部活など日本独自の育成スタイルが今も色濃く残り、それによる強化の難しさがたびたび指摘されてきた。Jリーグも「Jサテライトリーグ」に始まり「U-23チームのJ3参戦」、さらには昨年行われた「エリートリーグ」など、様々な手を打ってきたがなかなかうまくいっていない。
野々村芳和チェアマンもこの点は十分認識しているようで、5月1日に配信された『ののチャンネル』ではこの問題をピックアップ。その中で、今年は開催されていない「エリートリーグ」について以下のように問題点を語った。
「(前略)でも多分俺が思うのは、トップには上がれなかったけど能力が高い子がそこそこ強い大学に行ったら、大概1年生からゲームに関われると思うのね。
そうすると、19歳の時からだいたい今も毎週のように試合があるから、シーズンが始まってキャンプというかトレーニングをやってそこから試合があるじゃない。1週間ごとにゲームをやる、トレーニングをする、休む、トレーニングをする、ゲームをやるというリズムを4年間できるよね。
それは絶対大事だと思う。そうするとやっぱり強くもなるし、そのリズムでサッカーをやっていくことにも慣れるというか、怪我の対策とか多分いろいろな準備できる。
一方で、Jリーグのやっていた例えばエリートリーグとかは単発じゃない?そうすると、トップチームのリーグ戦には出られないけどそっちには出られる選手が1週間ごとにしっかりリズムを刻みながら生活していくという環境にならないよね。それは全然ダメだと思う。
『2、3週連続して試合をやるとちょっと体が疲れるな』『どうやってもう1回良いパフォーマンスをするために』というトレーニングをできる環境じゃないから、そういう試合って。たまに1試合なんか有名な選手とやって、モチベーション的にはいいのかもしれないけど、“本物の強さ”とかにはなりづらいんだと思う。
だから、毎週設定できるようにするためにどうするのか。そうすると、多くのチームが賛同して、国内のそういう大会があって、それに名誉も権威もあって、みんながそのチャンピオンを目指すという本気の大会にしないとあんまり意味がない」
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自身も選手だった野々村チェアマンらしい見解だ。他にも日本人選手の移籍金の話などが深掘りしながら語られているので、気になる方は動画をチェック!
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