今月、30周年を迎えるJリーグ。

30周年記念マッチとして、"開幕の地”である国立競技場では本日12日にFC東京vs川崎フロンターレ、そして14日には、Jリーグ開幕戦でも対戦した鹿島アントラーズvs名古屋グランパスの試合が行われる。

1993年5月16日、真新しい県立カシマサッカースタジアムで開催されたJリーグサントリーシリーズ第1節、鹿島アントラーズvs名古屋グランパスエイト。「ジーコ対リネカー」として注目された一戦だったが、試合は鹿島が圧倒した。

25分にジーコのゴールで先制すると、30分にもジーコが完璧なフリーキックを決めて前半のうちにリードを2点に広げる。

後半に入っても鹿島の勢いは続き、53分にアルシンドが決めると、63分にはアルシンドのクロスをジーコがボレーで合わせ、Jリーグ初のハットトリックを達成。直後の64分にアルシンドがダメ押しの5点目を奪ってみせた。

40歳のジーコによるハットトリックの印象がやはり強烈だが、実はアルシンドの決めた5点目もスーパー(動画1分54秒から)。右サイドでボールを受けて切れ込み、利き足ではない左足で、あの距離からループシュートを打つとは…。こちらも多くの人の記憶に残っていってほしいスーパーゴールだ。

フラメンゴやサンパウロ、グレミオといったブラジルのトップクラブでプレーした実力を、日本でもいかんなく発揮したアルシンド。鹿島での2年間では71試合に出場し、50ゴールを記録している。

開幕戦で名古屋に5-0の完勝を収めた鹿島は、そのまま1stステージを制覇。チャンピオンシップでは「スター軍団」ヴェルディ川崎の前に敗れたもののその後タイトルを積み重ね、Jリーグを引っ張っていく存在となっていった。

あの歴史的一戦から30年。5位鹿島、3位名古屋という状況で迎える、30周年の「国立決戦」は果たしてどんな試合になるのか…。

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明治安田生命J1リーグ第13節、鹿島アントラーズvs名古屋グランパスは今週末14日(日)の13:30にキックオフされる。

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