昨年大きな問題になったウェストハム・ユナイテッドのDFクルト・ズマの飼い猫虐待事件。
クルト・ズマの弟ヨアンが撮影してネットにアップロードした映像には、ペットとして飼っていた2匹の猫をキックしたり、平手打ちしたり、追いかけ回したりする場面が収められていた。
これが拡散されたことによってクルト・ズマは検挙され、猫は没収された上に5年間の飼育禁止処分、180時間の奉仕活動、8887ポンド(およそ16万円)の罰金処分が言い渡された。
そしてウェストハム・ユナイテッドも彼に25万ポンド(およそ4300万円)の罰金を言い渡したものの、出場停止処分が課せられることはなかった。
ただ、この事件を知っている敵チームのファンからは猫の泣き真似で継続的に野次られるなど、かなり尾を引く事件となっていた。
今回『Evening Standard』のインタビューに応えたクルト・ズマは以下のように話し、虐待事件に関しては本当に反省していると語ったという。
クルト・ズマ
「僕にとっても家族にとっても、非常に大変な時期だった。
我々はたくさんのことを経験してきた。僕は間違いを犯してしまった。自分で分かっているよ。悪い過ちをしてしまった。
自分がやってきたことについて、改めて申し訳ないと言わなければならないが、人生とは前に進んでいくものだ。
明らかにあの事件は自分に影響を与えた。しかし我々はサッカー選手であり、好きなサッカーを続けることができてとても幸運だった。
妻と3人の子どもたち、家族、周りの人たち、クラブの人々、チームメイトやファン、それらすべての人々が僕を助けてくれた。影響はあったが、彼らは僕を助けてくれたし、自分も笑顔を絶やさないようにした。それが自分だからね」
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なお、ウェストハム・ユナイテッドは今週末にUEFAカンファレンスリーグの決勝戦でフィオレンティーナと戦う予定となっている。
クルト・ズマはチェルシー時代にチャンピオンズリーグ決勝を戦っており、その際にはマンチェスター・シティを撃破して優勝した。彼は「自分の経験をチームメイトに伝えている」と語っており、トロフィーを獲得するときの雰囲気の作り方を教えていると明かしている。