かつて日本代表の主軸に君臨した中田英寿。
1996年アトランタオリンピックでは、盟友だった前園真聖と城彰二らとともにブラジルを撃破する「マイアミの奇跡」を起こした。
そうしたなか、当時の監督だった西野朗さんが前園、城と対談。ヒデについても色々と語っていた。
ゾノは初対面だったヒデと同部屋になった際に驚かされたことがあったそう。
「前園:最初の日から、あいつは洋服をスーツケースから開けて、マレーシアのホテルの棚に並べて入れていて。なんだ、こいつ…と思ってさ。
(そんな選手は?)いないじゃん。俺らは開けてスーツケースから出してやってるじゃない。だから、変わってんなぁと思ったら、次の日には俺のも並べてあったから。
城:ゾノのも(棚に)入れてあったの?
前園:入れたあったよ、しっかりと!
城:いい奥さんになれるね、あいつ(笑)
前園:それが強すぎでダメなんだと思う、結婚できないんだと…でも、きちっとしてるなぁっていう。イタリア語の辞書も呼んでたし。
城:ちょっと異色だったよね。
前園:異色だったけど、でも人懐っこかったじゃない、先輩に対して」
持ってきた服を几帳面に並べていたそうで、それにビックリさせられたとか。プレー面での厳しさだけでなくピッチ外でも異色なところがあったものの、2人にとってはかわいい後輩でもあったそう。
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また、西野さんもヒデの秘話を明かしていた。選手全員で走るウォーミングアップのランニングをひとりだけ逆回りで走っていいかと聞かれて仰天したとか。
最初はそれを許したものの、全員で走るものだからとどうにか説得すると、「分かりました」と受け入れてくれたそう。