昨年末のワールドカップで悲願の優勝を遂げたアルゼンチン代表リオネル・メッシ。
今年6月には北京で行われたオーストラリア代表との試合に出場したが、4日後にジャカルタで行われたインドネシア戦は欠場した。
そうしたなか、岡部恭英氏が興味深い話をしていた。慶應ソッカー部出身の同氏は、チャンピオンズリーグなどUEFAコンペティションの専属マーケティング代理店である「TEAM Marketing」で幹部を務める人物だ。
サッカービジネスに精通し、30年ほど中国との仕事もしてきたという岡部氏は、『PIVOT』に出演。
サッカー好きだったはずの中国の習近平だが、サッカーへの熱意は冷めたのかと聞かれるとこんな話をしていたのだ。
「これがおもしろくてね。これ話しても大丈夫だよな…。
この前、アジアを3週間回ったんですけど、中国から入って、その前にアルゼンチン代表の試合があったんですよ。
いま、(プレシーズンツアーで)日本に色んなクラブが来てますが、日本復活と言うにはまだ早くて。
なんでかっていうと、中国はいま基本入国できないんですよ、ビザが厳しくて。
なぜかアルゼンチン代表だけがやってたから、これは一応習近平がサッカーが好きだから来させたのかなと思ったら、どうも違うみたいで。
これは多分ですよ。アルゼンチン代表の試合の日は習近平の誕生日(6月15日)だったんですよ。
多分、彼がやったんじゃなくて、彼を喜ばせたい人がやったんですよね。
それだけが唯一インターナショナルな試合で、ここ最近で行われた」
最近、中国に入国するには「親の名前や年収などありとあらゆる情報をとられ」、ビザを取るのに2か月ほどかかるとか。
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そういった状況下でメッシらが例外的に中国で試合をしたのは、絶対的な権力を持つ習近平の誕生日を祝うために周囲の人間が仕掛けたバースデープレゼントだったかもしれないとのこと。確かに試合が行われた6月15日は習近平の誕生日である。