現在イニャキ・ペーニャ、イニゴ・マルティネス、そしてマルコス・アロンソの3選手が登録できていないバルセロナ。

すでにイニゴ・マルティネスは怪我から復帰してトレーニングに参加しているものの、給与制限(サラリーキャップ)の問題が解決されていない。チャビ・エルナンデス監督は彼とマルコス・アロンソを起用したがっているが、ルール上は現在不可能な状態であり、メディアの報道も楽観的なものと悲観的なものに二分されている。

これはバルセロナがジョアン・カンセロの獲得やクレマン・ラングレ&アンス・ファティの売却などの動きに不確定性があり、クラブの強化部とチャビ・エルナンデス監督の間でもやや意見の齟齬があるためだという。

『barcauniversal』によれば、さらにもう一つの要素としてあげられるのがバルセロナが今夏投資家グループに売却している映像制作会社「バルサ・ビジョン」の問題。

今夏バルサ・ビジョンの株式を売却して資金を獲得しようとしたバルセロナであるが、実はその売却先であったオルフェウス・メディアとソシオス・ドットコムが支払い期限を守らなかったため、違った投資先へと改めて売却されている。

購入したのはドイツに本拠地を置くリベロ・フットボール・ファイナンスと、キプロスに拠点を置いている投資家グループ。前者は株式の9.8%を4000万ユーロ(およそ62.6億円)で、そして後者は19.7%を8000万ユーロ(およそ125.3億円)で取得している。

ただ『Mundo Deportivo』によれば、今のところリベロ・フットボール・ファイナンスの4000万ユーロ(およそ62.6億円)は今のところバルセロナに支払われていない。

その支払いについては今週中に2000万ユーロ(およそ31.3億円)、8月29日までに残りの2000万ユーロという約束になっており、選手が登録できるかどうかは今週2000万ユーロが手に入るかどうかがポイントになるようだ。

なお、キプロスの投資家についてはすでに8月11日に2000万ユーロ(およそ31.3億円)をバルセロナに支払っており、残りの6000万ユーロ(およそ94億円)は2024年6月15日に3000万ユーロ(およそ47億円)、2025年6月15日に3000万ユーロが支払われる予定となっている。

今夏セルジーニョ・デストをPSVアイントホーフェンにローンで放出したバルセロナであるが、その年俸1070万ユーロ(およそ16.8億円)の半分を負担しているため、空いた535万ユーロ(およそ8.4億円)の50%しか再投資できない。

またクレマン・ラングレの放出はほぼ確実と言われているものの、この場合彼が退団するのは8月31日付近になることが予想されるため、今週末には間に合わない。

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とにかく今週中に3名の選手がプレーできるかどうか、そしてジョアン・カンセロが獲得できるかどうかはそれらの投資家の動きと選手の売却にかかっているようだ。

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