今季、イングランドの審判委員会であるPGMOLは新しいルールを導入。アディショナルタイムの時間をより厳密にし、ゴールセレブレーションや交代、負傷で消費されたものを正確に追加するようになった。
その結果プレミアリーグでは昨季の平均試合時間が98分26秒であったところ、今季は101分49秒まで増加している。実質的なプレータイムも54分57秒から58分50秒に伸びている。
このアディショナルタイムの厳密化は昨年のワールドカップから始まり、その際には本田圭佑によって「なぁなぁふぅん?!」という名言も生まれたほどに長い試合が多かった。
ただ、これについてUEFAは採用しないことを明らかにしており、『BBC』によれば責任者のズヴォニミール・ボバンは以下のように語ったという。
ズヴォニミール・ボバン
「選手への福祉ということに関して言えば、イングランドは12分、13分、14分のアディショナルタイムを取っている。これはある種大きな悲劇だよ。
ミッドフィルダーとしての経験から言えば、60分から65分プレーすると疲れてくる。そしてそれから残り30分。さらに、それから15分追加されるのだ。
我々はスケジュールの問題や試合数の多さについてどれだけ批判的に話してきたことか。
選手やコーチの意見は聞いていないだろう。クレイジーだ!あまりにもプレーする時間が多すぎる。だからUEFAでは採用しない。我々のガイドラインでは違うのだ」
なお、UEFAの審判ロベルト・ロゼッティ氏もズヴォニミール・ボバンに同調しており、以下のように話したそうだ。
ロベルト・ロゼッティ
「アディショナルタイムの正確性よりも重要なことがあるよ。なぜ人々はチャンピオンズリーグを好むのか。それは集中力があり、素晴らしいサッカーをしていて、選手たちが決して休まないからだ。
我々は審判に対して『アディショナルタイムのことより、プレーの再開を早くするように』と伝えている」
近年選手のハードスケジュールが大きな話題になることは多く、今季もすでに多くの選手が怪我を負ってしまっている。
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アディショナルタイムを増加させることはそれらの状況をさらに悪化させるものでり、選手への福祉という点では難しいと考えられているようだ。