PSGを退団したセルヒオ・ラモスの新天地は古巣セビージャに決まった。
37歳の彼は実に18年ぶりに古巣に戻ることを決意したが、『Relevo』によれば、こんな話をしていたそう。
「パリに2年残るチャンスもあったが、そうはしなかった。
俺は常に衝動とハートに突き動かされてきた。金のためじゃない。だから、中東にもMLSにも行かなかった。
全てには理由がある。自分にとってはここに戻るのが夢だった。
いまこそ戻る時だった。クラブが微妙な時期にこそ助けることができる。
経済的なものは問題じゃなかった。5秒で解決したからね。
人生には金じゃ買えないものがある。それは常に正しい決断をすることだ。俺の心は故郷に戻ることを求めていた。
セビージャには借りがあった。出来るだけ早くそれを返したかった。
プエルタにもレジェスにも、愛してくれている人達にも借りがある。主役になりたかったし、遠くに行く可能性はなかった。いいタイミングだった」
給与面ではサウジアラビアやMLSのほうがよかったが、心のクラブであるセビージャへの復帰を決断したとのこと。
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なお、アントニオ・プエルタとホセ・アントニオ・レジェスはラモスと同じくセビージャで育成された選手だったが、2人はともに亡くなっている。
プエルタは2007年の試合で心停止を起こした後に22歳の若さで死去。ラモスはプエルタがスペイン代表でつけた15番をその後ずっと背負い続けた。
また、レジェスは2019年に自動車事故のために35歳で逝去。ラモスは2人のためにという思いも抱いているようだ。