16日に行われたワールドカップ2026・アジア二次予選のシリア対北朝鮮で、あのハン・グァンソンが出場した。
ハン・グァンソンは北朝鮮出身で、2017年にイタリア・セリエAのカリアリに加入したストライカー。
身体能力と技術を兼ね備えたストライカーとして、ローン先だった2部のペルージャで活躍を見せたことで評価を高め、2019年にはユヴェントスへと引き抜かれた。
その後カタール・スターズリーグのアル・ドゥハイルに移籍したものの、2020年夏に突如姿を消した。
その理由はカタールから彼が労働ビザの問題で国外追放の処分を受けたためだったそうだが、コロナの影響も北朝鮮に帰国することも出来なかった彼はどこかの北朝鮮大使館で生活していたと言われている。
「サッカー選手としてのキャリアは終わった」と言われていたが、今回の代表戦において北朝鮮のプレーヤーとして出場していることが明らかになった。
シリア戦で先発した10番の選手は明らかにハン・グァンソンであり、所属クラブも明らかにされていないものの、サッカー選手としてプレーが続けられていることが確認された。
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イタリアでは北朝鮮政府の命令によってインタビューすら禁じられていたと言われ、その報酬のほとんどを母国へと送ることを強制されていたというハン・グァンソン。今回、サッカー選手として活動を続けられていることが確認され、安堵の声が広がっているようだ。