サッカー界で問題になってきた人工芝のピッチ。ブラジルは年間の試合数がかなり多いが、それでもフラメンゴは人工芝の導入には断固反対のようだ。
『Globo』によれば、フラメンゴはリオデジャネイロが最も熱かった木曜に実験を行ったという(南半球は現在夏)。
気温40.6度を記録したこの日の正午すぎに3つある練習場の温度を測定。天然芝のピッチ上は45度だったが、人工芝のピッチは68度と70度という温度になっていたそう(人工芝のチーム対策として用意しているピッチ)。
フラメンゴのヘイナルド・ベロッティCEOは、人工芝についてこう苦言を呈している。
「これは人工芝の問題のひとつにすぎない。
5大リーグがこのタイプのピッチを使わないのも不思議ではない。例えば、オランダリーグ(100%の人工芝は禁止、天然芝とのハイブリッドならOK)。
熱帯国のブラジルでは他の国よりも苦しむ。
ブラジルのような酷暑で午後4時にこの気温のピッチでサッカーをプレーするのを想像して欲しい。
スパイクを破壊する温度だ。比喩ではなく、本当にスパイクが壊れる。その結果、選手の足が火傷に晒される」
灼熱の人工芝ピッチは、スパイクが壊れて選手が火傷するほどだとか。
なお、36歳になったウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、ブラジルのグレミオでプレーしているが、右膝に問題を抱えているため、人工芝ではプレーしないそう。人工芝のピッチは怪我の危険性だけでなく、皮膚がんを発症するリスクも指摘されている。