アジアカップの覇権奪還を目指す日本代表。
14日に行われたベトナムとの初戦に4-2で勝利したが、思わぬ苦戦を強いられた。前半11分に先制するも一時逆転を許したのだ。
ベトナムを率いるフィリップ・トルシエ監督は、1998~2002年まで日本代表を指揮した人物。『Tuoi Tre』などによれば、試合後にこう話していたそう。
「この試合には満足している。日本のランキングや最近のパフォーマンスからすれば、ベトナムにとっては“巨人”だ。なので、最初はベトナムの選手たちは少々混乱し、相手からのプレッシャーに圧倒された。だが、それ以外の時間で選手たちは規律や戦術を非常によく遵守した。
日本が見せた戦術とフィジカルによって、この試合はボクシングのようになったが階級が異なる。そのため、戦術での闘いに加え、選手たちがシンクロ性を保ち、強く激しくプレーすることも必要だった。日本がCBから前線にパスをつけるための時間やスペースを与えないようにした。試合前には選手たちにボールがないところでの守備についても徹底的に説明した。不必要な場面でボールロストをしないことも。日本の脅威は誰もが知っているし、彼ら相手にボールを失ったら取り戻すのは簡単ではない。
ベトナムは2ゴールを奪い、カードも貰わなかった。2-4の敗戦は0-2での負けよりもずっと有益だ。我々はグループ2位か、3位での突破を目指す」
敗戦にも一定の手応えを感じていたようだ。
なお、グループステージで3位になっても、6チーム中上位4チームに入れば、決勝トーナメントに進出できる。