スイス1部の名門FCバーゼルとキットサプライヤーのMacronは11日、今年のカーニバルに向けた特別ユニフォーム「Drey Scheenschte Dääg」を発表した。

非常に独特で芸術的なカーニバル・ユニフォームは、発表翌日の12日に行われたザンクト・ガレンとのリーグ戦で選手が着用。今季は予想外の低迷に苦しむバーゼルは退場者を出しながらもこの試合を1-0で勝利し、カーニバル・ユニは幸運を呼び込む一着となった。

FC Basel 2023-24 Macron Carnival

バーゼル 2023-24 Macron カーニバル 限定ユニフォーム

2年連続で登場したカーニバル限定モデル。白と黒を基調としたアシンメトリースタイルで、これまでサッカー界に登場したどのカーニバル・ユニフォームとも異なる。

バーゼルが昨年発表したものもそうだったが、ドイツやオランダなど他国も含めてカーニバル・ユニフォームと言えば赤、青、黄といった「カーニバルカラー」を強調するデザインが一般的。今回のように白黒で構成するユニフォームは非常に珍しい。

このデザインは中世の道化師(ピエロ)をイメージさせるカーニバル伝統のマスクをモチーフとしたもので、それをバーゼルの街の紋章色である白と黒で彩る。

キット名の「Drey Scheenschte Dääg」は“最も美しい3日間”という意味。バーゼルのカーニバル(ファスナハト)は、なんと72時間続けて盛大に行われる3日間の熱狂の祭りなのだという。今年は2月19日から21日の3日間が「Drey Scheenschte Dääg」となる。

キービジュアルでは背番号3を使い「Drey Scheenschte Dääg」を表現しているが、ネームナンバーのフォントデザインもかなり個性的だ。

白黒をメインにチームカラーの赤と青でアクセントをつける今回のユニフォームにおいて、背面腰部分の黄と緑が強く印象に残る。

バーゼルスタブ(バーゼルの杖)と呼ばれる図柄に巻き付けるように描いているのは「ミモザの花と小枝」で、パレードの際に縁起物であるこの花を観客に向かって投げ入れるのだという。

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全体の数量は不明だが限定販売となる今年のカーニバル・ユニフォームは、バーゼルのオンラインストアで販売中。だが残りわずかとなっている。

ちなみに販売されているのは長袖ユニフォームのみで、半袖は昨年同様に未発売となった。

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