28日に国立競技場で行われたパリ五輪最終予選。なでしこジャパンは北朝鮮を2-1で下し、2戦合計2-1で見事2大会連続6度目の五輪出場を決めた。

26分に高橋はなのゴールで先制した日本は、76分に待望の追加点を奪う。決めたのは20歳の藤野あおばだった。

長野風花が右サイドに展開し、抜け出した清水梨紗が相手選手を華麗に股抜き。ゴール前に正確なクロスを送り、藤野が頭で合わせた。その後、北朝鮮が81分にキム・ヒヨンのゴールで1点を返したため、この2点目が決勝点となった。

「梨紗さんがクロスに入った時に、マイナスで最初受けようと思っていたんですけど、絶対に決めたいという思いと、ボールは多分(清家)貴子さんへのパスだったと思うんですけど、自分が決めたいという気持ちがあったので、入っていったらうまく決められてよかったです」と試合直後のフラッシュインタビューでゴールシーンを振り返った藤野。「自分のゴールで(五輪出場を)決めたいと思っていました」という言葉には、第1戦に続き先発を果たしたアタッカーとしての責任感が感じられた。

決戦を控えた前日の夜、藤野はしっかり睡眠をとることができた一方、キックオフが18時半だったため朝起きてからは試合に対する緊張でソワソワしていたという。

そういった時の対処法として、試合前に自分の良かった時のプレーを見るようにしているとのことで、この日も昨年の女子ワールドカップやWEリーグのゴール、さらにフォーメーションが第1戦の4-3-3から3-4-3に変更されたことから、この形を採っていた女子ワールドカップのザンビアとの初戦を見て試合へのイメージを高めていたと明かした。

パリ五輪に向けて成長していきたい部分については「得点の形は徐々に増えてきて、ミドルシュートから右の角度だったり、ヘディングシュートというのも今回また新たなオプションとして増えてきたところですけど、左足のシュートはなかなか精度が高まってないところもあると思います。カットインしたところのシュートだったりとか、カットインがあることによって(清水)梨紗さんのオーバーラップが生きてくるところもあると思うので、個人的にはそういう内側への働きかけはもっと高めていきたいところではあります」と、右サイドでより効果的な連携を生み出すための個の強化を挙げていた。

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藤野の所属する日テレ・東京ヴェルディベレーザは、3月3日(日)14時からノジマステラ神奈川相模原と相模原ギオンスタジアムで対戦する。

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