2022年夏にトッド・ボーリー氏が新たなオーナーとなってから、数多くの大型補強を行ってきたチェルシー。

この2年間で選手を買うために使ってきた金額は10億ポンド(およそ1890.1億円)を超えており、これまでのサッカー界では考えられなかったような投資を行っている。

しかしながら、イングランド・プレミアリーグではクラブの持続可能性を担保するためのルールが存在し、3年間での損失額を1億500万ポンド(およそ198.5億円)以下に抑えなければならない。

もしそれを超えてしまった場合は勝点剥奪の処分が課せられる決まりとなっており、今季はエヴァートンが6ポイント(当初は10ポイントだったが、控訴の末に削減された)、ノッティンガム・フォレストが4ポイントの減点となっている。

『Talksport』によれば、今大きな問題を抱えているのがこのチェルシーであるという。

チェルシーはまだ告発を受けていないものの、多くの投資を行いながらヨーロッパのコンペティションにも出場できない状況が続き、収入面では劇的な向上はない。

また、財務の専門家であるスティーヴン・ボルソン氏によれば、チェルシーはかなり大きな勝点剥奪に直面する可能性があるという。

「おそらく、フォレストやエヴァートンよりも厳しいものになるだろう。現在予測されている損失の規模は、この2つのクラブを遥かに上回っている。

メイソン・マウントを昨年売却しているが、この5500万ポンド(およそ104億円)の利益は2022-23シーズンに適応されており、それによってかろうじてルールを乗り越えている。

逆に言えば、今シーズンは5500万ポンドの利益が適応されていない。またチャンピオンズリーグもヨーロッパリーグもない」

この10年で「下部組織出身選手を最も高く売ってきた」商売上手クラブTOP5

さらに司会者のサイモン・ジョーサン氏は「チェルシーの数字を見ると、2億ポンド相当の選手を売却するつもりがなければ、間違いなく勝点剥奪に直面する状況になるだろう」と話したとのこと。

今季の財務も含めての判定は12月に行なわれる予定で、それ以降に告発や控訴などの手続きが進められるという。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名