カタールで開幕したU23アジアカップ。U-23日本代表は16日に行われた中国とのグループステージ初戦に1-0で勝利した。
中国は1点を追う終盤に控えGK于金永をFWとして投入。長身の彼をパワープレー要員として起用した。フィールドプレイヤー用のユニフォームが用意されており、秘策としての起用を事前に準備していた。
『sports.sina』によると、チョン・ヤオドン監督は「彼は身長が2メートルを超えている。子供の頃から基礎がしっかりしていて、ヘディングの能力も高い。元々彼はこの試合に向けた準備をしていた。終盤の攻撃に使えるかもしれないという考えで。今日の試合でそういう場面があったので投入した。実際の効果は五分五分だったが、短時間で何度かヘディングに競り勝った。結局のところ、彼は本当のセンターFWではない」と話していたという。
『sohu』によれば、于金永は2004年7月6日生まれの19歳。身長201cm、体重88kgの体躯を持ち、父はサッカー選手として、母もバレーボール選手として活躍したアスリート一家の生まれだそう。
幼少期にFWやMFとしてプレーしており、背が大きくなりすぎたためにGKに転向したという。
そんな彼が現在所属しているのは中国1部リーグの山東泰山。
ベルギー代表として活躍したマルアヌ・フェライニは2019~2023年まで山東泰山でプレーしたが、于金永のことを高く評価していたようだ。
昨年、フェライニの助けで于金永はベルギーのシャルルロワで練習参加していたという。現在、森岡亮太が所属するシャルルロワはフェライニにとってユース時代を過ごした古巣クラブでもある。
于金永がベルギー滞在中にはフェライニの弟が同行し、トレーニングや生活面を全面サポートしたそう。結局、中国へ帰ることになったが、それでもシャルルロワ側は高く評価しており、フェライニも「リトルクルトワ」と彼のことを呼んでいたという。
ちなみに、レアル・マドリーで活躍してきたベルギー人GKティボー・クルトワは身長2メートル。背丈的には于金永のほうが1cm大きい。