今季スコティッシュ・プレミアシップのハーツに加入した田川亨介と小田裕太郎。日本人が二人加入したということで話題になったが、両者ともに苦しいシーズンとなった。
小田裕太郎はここまで公式戦28試合に出場して5ゴールを奪ったが、それらのほとんどはベンチスタートで、このところは怪我に悩まされている。
また田川亨介はエースのローレンス・シャンクランドのポジションを脅かせず、19試合で1ゴールという寂しい成績になっている。
どちらも契約は2026年夏まで残っているが、この夏のマーケットでどのような扱いになるのか注目されている。
『Edinburgh News』によれば、彼らについてハーツのスティーヴン・ネイスミス監督は以下のように話していたそうだ。
「小田裕太郎はいくつかの軽い怪我に悩まされていて、それが彼の精神状態をも混乱させている。
彼はいくつかのいい試合をしたり、ベンチから出場してとてもいい成績を収めたりもしたが、その後数週間に渡って欠場することになったりもした。
彼にとって大切になるのは一貫性である。それでも彼はチームで3番目となる5得点を決めてくれているし、試合でインパクトを残した。
そのクオリティについてはとても気に入っているし、スコットランドのサッカーもよく理解していると思う。素晴らしい能力があるし、プレーしてくれればいつも脅威になる」
「田川亨介にとって、今季は常に難しいシーズンだった。いくつかの試合で良いパフォーマンスは見せたが、スターティングメンバーからは離れていた。
FWのシャンクス(ローレンス・シャンクランド)はとても素晴らしい調子を見せていたし、リアム・ボイシーもいいプレーをしていたからね。
田川亨介にとっては不運な瞬間もあった。ポストに当たったり、わずかに外れたり、チャンスを掴めなかった。ただ彼には資質があると思うので、来季のプレシーズンでどうなるか見てみるつもりだ。
今シーズンは小田裕太郎も田川亨介も不運だった。田川亨介はシャンクスがいい成績を収めているから。小田裕太郎はこの数試合でシステムが変わったからね。誰もがプレーしたいが、物事には動きがあるものだ」
今季はチームの主力になりきれなかった二人であるが、ハーツはまだまだ彼らのパフォーマンスに期待しており、2024-25シーズンに向けて計算されているようだ。
ハーツは現在スコティッシュ・プレミアシップのセカンドステージで3位。今季の残りは3試合となっており、すでにヨーロッパリーグの予選プレーオフへの出場権を獲得している。