イングランド・プレミアリーグで、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を廃止するかどうかの投票が行なわれるとのこと。

2019年にイングランド・プレミアリーグでも導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー。試合に決定的な影響を与えるプレー(得点、退場など)に関して、映像による判定によって主審に助言を行うことができるシステムだ。

すでに全世界的に広まっているこのシステムであるが、イングランド・プレミアリーグでは今季様々な問題も発生しており、いくつかの試合では誤審と思われる事象があった。

『BBC』によれば、この決議案はウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズが提出したものであり、声明では「精度の僅かな向上に対して、我々が支払っている代償は大きく、試合への精神と相容れないものである」と書かれているという。

また2月にはプレミアリーグのチーフフットボールオフィサーであるトニー・スコールズ氏が「正しい判定は増えたものの、それを行うための時間が必要となり、スタジアムでの体験が劣悪なものになった」と発言していたとのこと。

さらに先月はスウェーデンリーグがVARの導入案を廃止するという発表を行っており、このところはサッカー界でビデオ・アシスタント・レフェリーに対する反対の姿勢が強まっている。

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なお、プレミアリーグでは2024-25シーズンから「半自動オフサイド判定テクノロジー」が導入される予定となっており、それについては全クラブが賛成票を投じていた。

今回のVAR廃止案も同じようにプレミアリーグ各クラブによる投票が行われる予定で、それは6月6日に行なわれる年次総会で開催されるとのこと。実行には20クラブ中14クラブ以上の賛成が必要となる。

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