世界的なスター選手だった元カメルーン代表FWサミュエル・エトーは、2021年からカメルーンサッカー連盟の会長を務めている。

そのカメルーンは今年のアフリカネーションズカップで敗退した後、リゴベール・ソング監督を解任。その後、4月に62歳のベルギー人であるマルク・ブリス監督を新指揮官に招聘した。

だが、『RMC』によれば、ブリス監督は政府主導で招聘されたそうで、エトーが提出した候補者リストには載っていなかったそう。

そのため、エトーは侮辱されたと感じており、監督人事に不満を抱えているという。そうしたなか、エトーとブリス監督が口論する映像が流出した。

この映像がいつ撮影されたものかは定かではないというが、2人はこのような会話をしていたという。

エトー「(手を触れられると)そんな風に触らないでくれ、監督」
ブリス「なぜそんな話し方をするんです」
エトー「俺は会長だ」
ブリス「私は監督だ」
エトー「いや、あんたが監督なのは俺が任命したからだ。いや、あんたは監督ではない、他のやつが任命したからな。あんたは多くのミスをしてきた」
ブリス「私は2か月ここにいたが、あなたはどこにいた?」
エトー「俺は会長だ。カメルーンで政治をするな」
ブリス「そうではないが、最終的には自分がやることは自分で決める」
エトー「違う。あんたが決めることではない。なぜなら、あんたがやることは俺の責任だからだ。俺は連盟の会長だ。あんたがすることは俺の責任であり、あんたの責任じゃない。俺があんたの国でそれをすることはない。そんな風に俺に話しかけるな。忘れるな。選手としてのあんたは俺に話しかけることなど絶対できない。だから、いまの俺は会長なんだ。そんな風に俺に話すな。座って仕事をしろ。この騒ぎをやめろ。どの国にいると思ってるんだ?俺がベルギーでそんなことをやれると思うか」
ブリス「いや、できない。あなたは監督をやったことがない」
エトー「俺は監督だった」
ブリス「3週間ね」
エトー「そうだ、俺は偉大な選手だった」

ブリス監督は元選手でもあるが、現役時代に目立った経歴はない。

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一方、エトーは選手として五輪優勝やCL優勝などを成し遂げている。ただ、トルコのアンタルヤスポルで2015年12月から翌年1月まで暫定監督をやっただけで指導者としての経験は皆無。

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