ラ・リーガのバルセロナは29日、「来季の監督としてハンジ・フリック氏を招聘した」と公式発表した。
バルセロナは2021年11月からOBのチャビ・エルナンデス監督が率いてきたが、今シーズン限りでの退任が決定していた。
1月に一度チャビ監督が退任宣言を発表したが、4月にバルセロナ側が留任の要請を行い、続投が決まっていた。しかしクラブ側がそれを改めて撤回し、最終的には解任という結論に。
そして来季からの指揮官として、かつてドイツ代表やバイエルン・ミュンヘンを率いたハンジ・フリック氏が招聘されることになった。
ハンジ・フリック氏は1965年生の59歳。2019年にアシスタントコーチとしてバイエルン・ミュンヘンのスタッフとなり、ニコ・コヴァチ監督の退任で暫定指揮官に就任。
2019-20シーズンはブンデスリーガ、カップ戦、チャンピオンズリーグの三冠を達成するなど鮮烈な結果を残している。
さらに2020年2月16日から9月18日まで公式戦23連勝というドイツの最長記録を更新し、8月にはチャンピオンズリーグ準々決勝でバルセロナを相手に敵地で8-2と圧勝。世界中に大きな驚きを与えた。
2021年夏からはドイツ代表監督に就任し、長く指揮を執ってきたヨアヒム・レーフ氏のあとを継ぐ。
ただカタールで行なわれたワールドカップではグループステージで日本代表に敗れるなどして決勝トーナメントに進むことができず。
さらに2023年9月10日には親善試合の日本代表戦で1-4と大敗してしまい、「ドイツ代表の歴史上初の解任された監督」となってしまった。
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バイエルン・ミュンヘンを率いていた際には4-2-3-1のシステムを使用してプレッシングとポゼッションをベースとした攻撃的なサッカーをしていたこともあり、バルセロナは「チームの哲学に合う監督」だと発表している。
バルセロナを率いたドイツ人監督としては歴史上二人目となり、1981年から1983年まで指揮したウド・ラテック氏以来41年ぶりである。