ベルマーレの歴史は古く、1968年に誕生した藤和不動産サッカー部を起源とする。

藤和が大手ゼネコンのフジタ傘下となったことでフジタ工業サッカー部に改称し、セルジオ越後らを中心に日本サッカーリーグ優勝3回、天皇杯優勝2回を誇る名門となった。


なぜベルマーレ平塚に?

Jリーグの往年のファンにとって、「ベルマーレ」と言えば「ベルマーレ平塚」を思い浮かべるかもしれない。しかし、実は最初から「湘南ベルマーレ」という名前が使われていたことはあまり知られていない。

1992年、フジタはJリーグ参入を目指して運営会社を立ち上げた。その際の最初のチーム名が「湘南ベルマーレ」だった。「ベルマーレ」とは、ラテン語で「美しい」を意味する「Bellum」と「海」を意味する「Mare」を組み合わせた造語である。

しかし、当時のJリーグの規約では「ホームタウンは1市のみ。チーム名は市町村名のみ」とされていた。そこで、平塚市をホームタウンとして「ベルマーレ平塚」という名前でJリーグに加盟することになった。

その後、Jリーグが広域ホームタウン制を導入したことで、2000年に「湘南ベルマーレ」へ改称した。現在では、ホームタウンは9市11町にまで拡大している。