パリ五輪で日本の守護神として活躍した小久保玲央ブライアン。

チームは準々決勝でスペインに敗れたが、難敵ばかりのグループステージで3連勝の立役者となり、そのパフォーマンスは「国防ブライアン」とも評された。

9月から始まるワールドカップのアジア最終予選への招集も期待される23歳は、この夏シント=トロイデンへ完全移籍。14日には会見に臨み、日本代表への想いを語った。

「五輪の前からずっとA代表を目指してきたので、しっかりこのクラブで活躍して、9月や10月のA代表の活動に選ばれたらいいなと強く思っています。(9月のアジア最終予選も視野に?)五輪やU23アジアカップでプレーしていた時からずっとそうですし、やっぱりA代表は自分の夢でもあります。ベンフィカにいた時もそうですし、いま練習している時もそこはずっと自分が目指してきたところなので、早く実現したいなという気持ちはあります」

常にA代表が目標だったという小久保。現在、同じパリ五輪世代の鈴木彩艶がA代表の正GKを務めていることについて尋ねられると、「まず自分が一番大事なので、彩艶に追いつくとか追い越すとかではなく、周りのことは考えずに自分らしくプレーしていきたいと思っています」と答えていた。

シント=トロイデンは今季開幕から3連敗。しかも11失点と守備が崩壊している状況だが、まだ出場のない小久保にとってはチャンスとも言える。

「しっかり試合に出られる、ステップアップするというところを考えていたので、シント=トロイデンからオファーをもらった時はすごく嬉しかったです」

ベンフィカ時代と違い、初めてトップチームでのポジション争いに臨む小久保。9月の日本代表招集に向けてアピールするためにはまず試合に出場することが重要だ。

世代屈指の逸材ながらパリ五輪メンバー18名に含まれなかった海外日本人11名

注目が集まるシント=トロイデンの次戦は17日(土)、昇格組ながら2勝1分で2位につけるデンデルとホームで対戦する。

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