Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。

シャルケ、カイザースラウテルン、ハンブルガーSV、ヘルタ・ベルリン、そして降格組のケルンと、例年以上に伝統のあるチームが揃った今シーズンの「ブンデスリーガ2部」。

トップリーグより出場機会を得やすい2部は、経験が必要な若手にとって絶好のチャンスであり、近年ではミランのマリック・チャウ、今季からアストン・ヴィラでプレーするアマドゥ・オナナといった面々が、この舞台で活躍しブレイクのきっかけを作った。

今回はそんなブンデスリーガ2部の若手に注目し、今後の成長を見守りたい3人のスター候補生を紹介する。

エリック・マルテル

生年月日:2002年4月29日
所属クラブ:ケルン

1部でもスタメンを張れる実力を持ちながら、「恩返しをしたい」と早々に残留を表明して、ケルン愛を誓ったU-21ドイツ代表のキャプテン。

底なしのスタミナでピッチ全体をカバーし、188cmの恵まれた体格と強靭なフィジカルを駆使してボールをハントするファイターだ。

アグレッシブな守備は申し分ないだけに、課題である攻撃面の貢献度を増やし、ボックス・トゥ・ボックス型のプレイヤーとして覚醒したい。

イブラヒム・マザ

生年月日:2005年11月24日
所属クラブ:ヘルタ・ベルリン

今シーズンからヘルタ・ベルリンの10番を背負うイブラヒム・マザは、クラブ最年少ゴール記録(17歳6ヶ月)を持つ注目株。

敗れはしたものの、パーダーボルンとの開幕戦では、センスを感じるトラップからのシュートで、ヘルタの今季リーグ戦初ゴールをゲットした。

まだまだ荒削りで若さを露呈する部分は多いが、軽やかなステップでDFを剥がすドリブル、ゴールに対する積極性の高さも好感が持てる。

フィン・イェルチュ

生年月日:2006年7月17日
所属クラブ:ニュルンベルク

最終ラインでは、昨シーズン後半戦からニュルンベルクのスタメンに定着した、18歳のフィン・イェルチュに要注目だ。

冷静な判断と迅速なカバーリング、正確なロングフィードを前線に供給するプレーは、まるでマッツ・フンメルスを見ているかのよう。

あとは経験だけだが、ニュルンベルクは今季1部300試合出場のロビン・クノッヘを獲得。百戦錬磨のベテランの存在は、イェルチュにとって最高の教材となるだろう。

ライター:ロイすん
フランスW杯以降を海外サッカーの魅力にハマり、観戦歴は20年以上に。 
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