現在、オリンピックが開催されているフランス。
元日本代表GK川島永嗣は長くフランスでプレーした経験を持つ。41歳になったベテランは、ベルギーやスコットランド、フランスなどで長くプレー。今年、ジュビロ磐田に加入して、Jリーグに戻ってきた。
その川島がTokyo FMの『吉田麻也の切り替えて行こう!』に出演。「日本から海外に行って苦労した点」についてこう話していた。
「その国で文化が違うので、その文化を自分が理解していかないと生活の上で大変なことが出てくる。
フランスの時は買い物に行っても、何か聞いてもまずノーと言われるんですよね。2回くらい聞いてもノーと言われるんですけど、例えば、しつこく聞いてると、ちょっと見に行ってくるとか、チェックしてあげるとか、言われるんですけど。
お国柄なのか分からないですけど、それを1回目で諦めてしまうと、自分が欲しいものが手に入れられないことが結構あったりして。だから、駄目元で言ってみようかみたいな。もしかしたらあるかもしれないので、言ってみようみたいな感じで言ったら、意外に大丈夫だったり。
イメージでも、フランス人は鼻が高いような印象があると思うんですけど。フランスに長く住んでいると、相手のことを本当に思って、はっきりちゃんと自分の思ったことを言うのが、向こうでは当たり前だと気付くので。それは理解していないと、なんでこんなこと言われなきゃいけないのかなって思ったりとか。僕は7年住んでいたんですけど、逆に長く住んでいると、そういうのが心地よくなっちゃったりするんですよ。
サッカーの現場でもそうですね。特にチームメイトとのコミュニケーションがあるので。とにかく、相手を知ろうとするのが大事かなと思っていて。特に国が変わると、いくら映像で見ても、分かってもらえない部分は多いので。それをプレーしながら、理解してもらわなければいけないし。ただ、自分を理解してもらう以上に周りの選手がどういうプレースタイルかや、どういうキャラクターなのかを、新しい環境に入った時には意識するようにしていました」
フランスでは店員の対応にも日本との違いを痛感させられたそう。
ただ、慣れるとむしろ心地よさも感じたとか。