J1のFC町田ゼルビアは14日、産業能率大学に所属するGKカウン・ゼン・マラ(22)の2025シーズン加入が内定したことを発表した。

カウン・ゼン・マラは身長190cmという大型GK。東京生まれで東京ヴェルディのジュニアユース、ユースを経て産業能率大へ進学した。

ヴェルディユースでは、パリ五輪で主将を務めた藤田譲瑠チマ、山本理仁らとプレーしている。

特徴的な名前が目を引くが、彼の父親マウン・ミャトゥさんはバレーボールの元ミャンマー代表で、妹のイェーモン・ミャさんは高校バレー界の逸材というスポーツ一家だという。

報道によると、父はかつて母国の軍事独裁政権を批判するデモに参加したために国を追われ、難民として日本へ。日本で同胞の女性と結婚し、カウン・ゼン・マラが生まれたようだ。

現在高校3年生の妹イェーモン・ミャさんはバレー界では名の知られた選手で、最高到達点は300センチだとか。難民の子として生まれたため日本国籍はないようだが、成人後には日本に帰化し、将来的な日本代表入りを目指しているとのことだ。

そんなカウン・ゼン・マラは町田の公式で「海外をルーツに持つ子供たちが憧れを持つ日本を代表するGKになります」とコメント。

帰化して日本代表になった7名

また町田のX(旧Twitter)には動画で登場し、「左足のキックとシュートストップで町田の勝利に貢献できるように頑張ります」と意気込みを語っていた。

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