J2への降格が決まったサガン鳥栖は14日、元日本代表MF藤田直之(37)が今シーズン限りで引退することを発表した。

藤田は福岡大から2010年に鳥栖でプロデビューした。

クラブのSNSに動画で登場した藤田は、「ほとんどやったことがないボランチを任せてもらい我慢強く育ててもらいました」と当時を振り返った。

当時の鳥栖はJ2だったが、ボランチに定着した藤田らの活躍でJ1初昇格を果たし、地方クラブでありながら1部に定着することにも成功した。

藤田は2015年に日本代表にも選ばれ、翌年からはヴィッセル神戸、セレッソ大阪で計6年間プレー。

2022年に鳥栖へと復帰したが、「絶対鳥栖をJ1に残すことを自分自身に課して帰って来ました。残念ながらその課題をクリアすることはできませんでした」と悔やんだ。

ただ「サッカー人生を振り返ると想像をはるかに超えて充実していました」と話し、「このチームでユニフォームを脱げることを幸せに感じますし誇りに思います」と感謝の言葉を述べた。

藤田の引退発表に、鳥栖のレジェンドである元日本代表FW豊田陽平(39)が反応した。

豊田は鳥栖に12シーズン在籍し、J1通算98ゴールをあげたクラブのシンボル的な存在。39歳になった現在は地元のツエーゲン金沢でプレーしている。

藤田が中盤でチームを締め、豊田が最後に点を取る。これが鳥栖の王道のスタイルだっただけに、自分より若い元同僚の引退発表に思うところがあったようだ。

豊田は、「苦しい一年だっただろう。悪い流れも一緒に請け負うことができれば、もっと自分のプレーに専念できただろう、近くでケツを叩いてあげられたならまだまだプレーできただろう。。申し訳ない、キャプテン」と謝罪。

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その一方で「ありがとう、鳥栖帰還。お疲れさま、藤田。」と労っていた

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