ベネズエラリーグの試合で、PK戦で全員がわざとシュートを外すという珍しい場面があった。
話題の映像が撮影されたのはベネズエラ1部のカラカス対デポルティーボ・タチラ。
試合は前半からイエローカード、ペナルティキック、疑わしいVARの判定、レッドカードが飛び交う状況で、選手やスタッフはレフェリーに対して不満を抱えていたとのこと。
1-1で迎えた後半アディショナルタイム、フリーキックからカラカスのエベラルド・ローズが決勝点を決めたと思いきや、審判はオフサイドと判定してゴールを認めなかったという。
しかもエベラルド・ローズがシュートのあとにユニフォームを脱いだことから2枚目のイエローカードが提示されており、退場処分を受けることになってしまったそう。
ベネズエラリーグでは全ての試合の後にエキシビジョンのPK戦が行われており、チームの勝点にはまったく関係ないものの、勝利したチームにはスポンサーから賞品が贈られるというシステムになっている。
カラカスはそこで審判の判定に抗議の意を示すことにし、キッカーとなる選手は全員がわざとシュートを枠の外へと蹴り、ゴールキーパーはセーブする意思を見せなかった。
『The SUN』によれば、カラカスのフェルナンド・アリステギエタ監督もこの選手たちによる抗議活動に賛同し、エキシビションにぎないPK戦の存在についても苦言を呈したという。
「これらのペナルティキックは娯楽のためで、どのチームの誰も理解していない。ファンも理解していない。この抗議は試合の熱気の中、フィールド上で下された決断だった」と話し、抗議に至った経緯を理解していたそうだ。