昨季限りでユルゲン・クロップ監督が退任したリヴァプール。
契約が残り1年となったエジプト代表FWモハメド・サラーの後釜候補に久保建英らが浮上していたが、イタリア代表FWフェデリコ・キエーザをユヴェントスから獲得した。
そうしたなか、『Mirror』は、「リヴァプールが2020年1月の移籍市場で唯一獲得した南野拓実は馴染めずにアンフィールドを去った。新加入のキエーザ-も苦戦するかもしれない」と伝えた。
南野は2020年1月にリヴァプールに加入すると、サウサンプトへのローンを経て、2022年夏にモナコへ移籍。レッズでは55試合で14ゴールという結果だった。
「南野を獲得したクロップ監督は、この日本人スターがチームにうまく溶け込めなかったことに対する不満を表明した。2年後、プレミアリーグ優勝も経験した彼はクロップの落胆をよそにモナコに売却された。
今夏リヴァプールに加入した唯一の選手である新加入のキエーザも、チームにフィットする可能性は懐疑的かもしれない。彼がチームに溶け込めるようにするのは、アルネ・スロット新監督にかかっている。
クロップは南野が売却される前、彼をチームに含めなかったことについてリヴァプール選手たちを批判した。スロット監督はキエーザでその二の舞を繰り返したくはないだろう。
2020年のFAカップ対チェルシー戦後、クロップはこう述べた。
『拓実は素晴らしい試合をした。我々はもっと彼を使うことができたはずだ。ネコ・ウィリアムズ(当時リヴァプール所属DF)が彼(南野)が完全フリーになっていたのを1~2度見ていれば、クロスなんかを放っていたはず。もし彼のことを見ていれば、助けになっただろう』」
味方がフリーになっていた南野を見つけられなかったことを嘆く発言をしていたということのようだ。
そのうえで、「この傾向はクロップを動揺させ、南野が全盛期を迎える2022年にモナコへ去る一因となったかもしれない」とも同紙は伝えている。