近年、Jリーグや日本国内から海外のリーグに移籍する選手がこれまで以上に増えている。

そうしたなか、Jリーグの専務理事も務めた木村正明氏が、PIVOTのYouTubeチャンネルに出演し、様々な話題について語っていた。

木村氏は東京大学法学部の出身でゴールドマン・サックスでも辣腕を振るった人物。ファジアーノ岡山のファウンダー・オーナーでもあり、現在は東大で特任教授を務めている。

木村氏は、Jリーグでプレーする選手の市場価値が世界(欧州)から見ると低いことについて聞かれるとこう話していた。

「これ言っていいと思うんですけど、欧州の大きな代理人事務所とかは、各国のリーグごとにランクをつけていて、欧州5大リーグをAとすると、ベルギーやオランダとかポルトガルがBなんですね。

日本はAからEのどこだと思いますか?(Eだと言われると)そんなに即答されるとは…(苦笑)。当たりです。低くて…。

メジャーリーグサッカーも2018年とかはEだった、Eが1番多いんです、ほとんどがE。ブラジルでCぐらいだったかな。

(日本から)一生懸命文句言うんです、そんなことはない!冨安(健洋)はこんなに活躍してるじゃないかとか。当時、三笘薫はブライトンに行く前でしたけど、活躍してるじゃないかと。

(相手側は)いや、分かるよ、分かるけど…とか言って、そう話してると、メジャーリーグサッカーがCに上がったんですね、ここだけが。なんでと言ったら、やっぱりヨーロッパで活躍している選手がそのリーグに行ってどのくらい活躍してるかってのがひとつの指標になって、逆にそのリーグからヨーロッパにたくさん選手が行って、どのくらい活躍してるか。あるいは、そのリーグとヨーロッパのリーグが真剣勝負する機会がどれだけあるか。この3つが大事で、日本の場合は、アンドレス・イニエスタとフェルナンド・トーレスだけは分かるけれど、そこしか分からないと。

いま確かにメジャーリーグサッカーは、ちょっと古いですけど、ピルロやランパードらが大体ひとつのクラブに1人ぐらいヨーロッパの選手がいて、大体ヨーロッパと比べてこのくらいだと分かったから、ちょっと上がってきた。

ということで、いまの問いの答えで言うと、もっともっと選手の交流、割と一流選手が日本に来るか、日本からもっと選手が行くか、あるいはヨーロッパとの真剣勝負の舞台をクラブW杯以外で作らないと、やっぱり選手価値は(上がりにくい)。いい(日本人)選手はたくさんいます。それが正当に評価されないと思います」

欧州の大手エージェントは、日本のJリーグを最も下のランクの格付けしているとか。これは欧州最大手と2番目の代理人事務所の重役から聞いた話だそう。

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ただ、その理由は、欧州のものさしで計ることができる比較対象が少ないためのようだ。一方、欧州との交流が増えたアメリカのMLSは、ランクが急浮上したとのこと。

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