日本代表は今月から始まったW杯アジア最終予選で2連勝を飾った。中国を7-0、バーレーンも5-0で撃破した。
一方、近年低迷している中国は、日本に歴史的惨敗を喫した後、サウジアラビアに1-2で敗れて2連敗している。
そうしたなか、中国紙『163』は、「中国代表のブランコ・イヴァンコヴィッチ監督が解任されない理由が明らかに」という記事を伝えていた。
「中国のクラブチームはAFCチャンピオンズリーグで好調なスタートを切った。
多くのファンは、それを日本とサウジに敗れた中国代表と比較している。イヴァンコヴィッチの現場適応力は、中国リーグの監督よりもさらに劣っていたという結論に至ったのだ。
イヴァンコヴィッチの指導能力は全員一致で非常に劣っていると考えられており、中国代表に多くの恥ずべき記録をもたらしたにもかかわらず、Beijing Youth Dailyの報道によると、中国サッカー協会は主に2つの理由から彼を解雇するつもりはないようだ。
第一の理由は、サッカー協会は中国代表のW杯予選での時間が非常にタイトなため、現時点で監督を交代することはできないと考えていること。
中国代表の最終予選は基本的に1カ月に2試合ある。10月には、アウェーでオーストラリアと、ホームでインドネシアと対戦する。そして11月には、アウェーでバーレーンと、ホームで日本と対戦する。
時間という言い訳でイヴァンコヴィッチの交代を拒否するなら、中国は敗退後にしか彼を交代できない。
2つ目の理由は、サッカー協会とイヴァンコヴィッチの契約に抜け穴があることだ。彼が解雇されたとしても、サッカー協会は違約金を支払わなければならない可能性が高い。
ある有名記者は、今回は中国サッカー協会が賢くやったと伝えていた。両者の契約には重要業績評価指標が含まれており、理想的な成績でなかった場合には解雇されても違約金を支払う必要がないというものだ。だが、その後、複数のメディア関係者が契約には抜け穴があるとしてそれを否定。契約書には両者に契約をめぐる衝突が生じた場合、中国の裁判所で解決すると明記されているようだ。だが、イヴァンコヴィッチ監督がFIFAに訴えれば、中国サッカー協会は100%敗訴するだろう。FIFAは自分たちの判断以外は認めないからだ」