マンチェスター・シティでプレーしているスペイン代表MFロドリは、試合数がこれ以上増えるようなら選手のストライキが起きる可能性があると示唆した。
今季はチャンピオンズリーグの出場チーム数が増加したうえ、夏には規模が拡大されたクラブワールドカップの開催も予定されており、トップレベルでプレーする選手たちのスケジュールは更に過密なものとなっている。
『World Soccer Talk』によれば、ロドリはチャンピオンズリーグでの記者会見でスケジュールの件についての質問を受け、以下のように話していたという。
「我々はストライキの実行に近づいていると思う。それを理解するのは容易だろう。どの選手に聞いても同じことを言うはずだ。これはロドリ個人の意見ではなく、選手たちの一般的な意見だ。そしてこの状態が続けば、他に選択肢がない瞬間が来るだろう。
本当にそう思うが、どうなるのかはわからない。しかし苦しむのは我々だ。それは心配なことだよ。
正確な出場試合数はわからないが、経験から言えば年に60〜70試合もプレーするのは良くないことだ。ダメだよ。
選手が最高レベルのパフォーマンスを発揮できるのは、年間40〜50試合が関の山だ。それを超えてしまえば、体力を維持することが不可能なので、コンディションが落ちてしまうよ。
誰かが我々の面倒を見なければならない。なぜなら、我々はこのスポーツやビジネスの主役だからだ。すべてがお金やマーケティングのためにあるわけじゃない。ショーの質も重要だ。
疲れていないほうがパフォーマンスは良いものだ。人々がもっと良いサッカーを見たいのならば、我々は今よりも休む必要がある」
今年の夏にはEURO2024やコパ・アメリカ、パリ五輪などビッグトーナメントが連続して行われており、それからもUEFAネーションズリーグを戦い、さらに来年はクラブワールドカップ。それによって高額な報酬を受け取っている選手も、さすがにストライキで訴えを起こす可能性を考えているようだ。
もしサッカー選手が集団でストライキを起こした場合、FIFAやUEFAの大会に商業的な面で大きなダメージになると予想されている。