日本代表がアウェイで2-0の勝利を収めたサウジアラビア戦。
1-0の日本リードで迎えた76分、小川航基は上田綺世と交代でピッチに入ると、その5分後、伊東純也のコーナーキックを頭で合わせてみせた。
ゴール正面の浮いた位置から走り込んで決めた完璧なヘディング弾。1点を追うサウジ選手の気持ちを折るような痛快な一撃だった。
貴重な追加点で試合を決定づけた小川は、試合後のフラッシュインタビューで以下のように語った。
――入って早々大きな仕事。ゴールシーンを振り返って。
「自分たちには背の高い選手がたくさんいる中でそういった選手にマークが付ついていて、僕にはマークが付いてなかったのでいいボールさえくれば絶対に止められるなと感じていました。本当にみんながいい動きをしてくれて僕のスペースが空いたかなと思います」
――追加点がほしい時間帯での得点。森保監督からはどんな指示を受けて、個人的にはどんなことを意識して入ったか。
「個人的にはやっぱりゴールを決める、試合を終わらせるというところを持ってゲームに入りましたけど、監督や名波コーチからは前線での守備のハードワークとポストプレーのところをしっかりやるようにと言われました」
――前のバーレーン戦に続くゴール。存在感も増しているのではと思うが自身の手応えは。
「まだまだみんなが積み上げてきたものは計り知れないと思いますし、僕なんかはまだまだ何もできていないと思っています。本当にこれからが勝負だと思うので、しっかりと次の試合の準備をしたいと思います」
――アウェイのサウジで勝利。勝って迎える次の日本での試合に向けて一言。
「本当にこういった完全アウェイの中で、しっかりとみんなが良いプレーして、こういった試合をものにできたことはすごく自分にとってもいい経験になりました。チームにとってもプラスになったと思っているので、次の試合、ホームで多くのサポーターの皆さんの前でしっかりと勝利を届けられたらと思います」
今年8月に27歳になった小川。東京五輪世代の大型ストライカーとして10代の頃から期待されながら、2017年のU-20ワールドカップで負った膝の大怪我もありプロでは苦しんできた。
しかし、2022年に加入した地元の横浜FCでエースとなり、2023年夏にオランダ1部のNECナイメーヘンへ移籍。今年に入って5年ぶりの日本代表復帰を果たしている。
日本代表でのキャリアはまだ6試合と少ないが、実は「1試合1ゴール」を上回る7ゴールを記録。A代表デビューを飾った2019年のEAFF E-1選手権香港戦でハットトリックをしているとはいえ、出場時間当たりの得点率も非常に高い。
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小川の1歳年下でスタメンを務めた上田もこの日、ゴールこそ奪えなかったが攻守に良い働きをした。小川が結果を残し続けることで1トップのポジションでも激しい競争が生まれていくことになりそうだ。