10月24日(木)16時50分より、プロ野球のドラフト会議が行われている。

プロ野球のドラフトは、かつて有望な選手に破格の金額を提示する球団同士の獲得合戦が激化したため、それを防止する目的として1965年に始まったといわれている。

歴史をみるとドラフト1位で指名された選手の成功する割合が圧倒的だが、一方で下位指名ながら「名球会」に入る活躍をみせたレジェンドもいる。

ここでは、もし日本サッカー界にドラフトがあったら「上位指名されなかった」かもしれないが、そこから日本代表のスーパーレジェンドにまでのしあがった選手たちをご紹介し よう。

岡崎慎司

日本代表:119試合50得点(2008-2019)

強豪・滝川第二高で1年時からレギュラーを獲得した岡崎慎司。全国高校選手権にも出場し、卒業後には清水エスパルスと契約している。

ただFWとしては上背がなく、プロレベルではスピードも技術も目立たなかった。同い年のルーキーが豊作だったこともあるが、当時の長谷川健太監督から「FW8人の中で8番目」と評価されたのは有名な話だろう。

それでもどんな場面でも恐れずに飛び込む勇気と向上心は、誰にも負けることがなかった。並外れた努力で日本有数のFWとなり、海外移籍後には「100年に一度」といわれたレスター奇跡のプレミアリーグ優勝に貢献。

ワールドカップには3度出場し、日本代表で歴代3位となる(119試合)50ゴールという金字塔を打ち立てた。

長友佑都

日本代表:142試合4得点(2008~)

愛媛の母子家庭に育った彼は、強豪・東福岡高校に進学したものの全国的には無名。スポーツ推薦を得られず、進学先である明治大学には指定校推薦で入学した。

入学後も、持病の椎間板ヘルニアを再発させスタンドで仲間を見守る日々。その時期に応援団として太鼓を叩いており、それが後年になって広く取り上げられた。

その後、ケガをした時期に体幹を鍛えたことで急成長。大学卒業を待たずしてFC東京入りし、そこから現在にいたるまでのサクセスストーリーが始まった。

ただそうはいっても身長170cm(公称)で技術面にも恵まれなかったため、もしドラフトがあったとしても上位指名されなかった可能性は十分にあるだろう。