かつて日本代表を監督として指揮した岡田武史氏。
68歳になった現在は、FC今治の代表取締役や学校法人今治明徳学園の学園長などを務めている。
その岡田氏がNTTコミュニケーションズの小島克重社長とともに生成AIなどについて語ったカンファレンスの様子がPIVOTで公開された。
岡田氏によれば、AI導入を進めるコンサル会社からの提案が結構あるという。そのうえで、サッカーのおけるデータについてはこう話していた。
「今とれているデータは、要は、右サイドをやられてますと。それ、監督が試合を見ていてわかんなかったらダメなんですよ。データを見てから、右サイドやられた…ってもうそれ監督できない。
ミーティング資料なんですよ、ミーティングの時にほらどうだ右サイドやられてるだろって。
ところがさっき言ったような暗黙知みたいなものとか推測ができるようになった時にデータがデータから変わるんですよ。
ところが今現在は、アナリストが『岡田さん、この選手は体力の数値がこれしかないので、そろそろ代えた方がいいです』と。
いやいや走ってるやんけ、お前と。要は現場を見なきゃいけないのに現場よりデータを見ちゃうところがあるんですよ、みんな。
いや、1番大事なことは体力がなくても試合で走るやつが大事なんだよ。体力あっても試合で走らんやついらんのよ。というその現場をいかに見て、そのデータと合わして…。
ところがそのコツとかが分かってきて、今は走ってるか走ってないかまで分かる。これが多分AIだと思っているんですけど、(そう)なった時には大きく変わると思う」
数値として収集されるデータと現場での体感に齟齬があると感じている模様。
そのうえで、AIの技術がより進めば、サッカーにもより活かせるようになるはずとも期待しているようだ。