今夏、鹿島アントラーズからブンデスリーガのマインツに移籍した佐野海舟。Jリーグ屈指の守備職人は、ドイツの地で地位を確立しようとしている。
その佐野は、『ABEMA』の試合後インタビューで、町田ゼルビア時代に同僚だった元北朝鮮代表FWチョン・テセさんと会話。
テサさんは「まさか海舟がブンデスでスタメンをとる日が来るとは!」としつつ、ブンデスリーガとJリーグとの一番大きな違いなどにについて質問していた。それに佐野はこう答えている。
「そうですね…全てですけど(笑)一番はやっぱり切り替えの速さだったり、球際の重要性っていうのは違うかなと思います。
(監督からもそれを強調される)
そうですね。特に自分はとてもそこを求められてる部分はあるので。最初はあまりそこの強みっていうのを出してなかったんですけど、徐々に自分の強みっていうのを形にできてきてるかなとは思います。
(持ち前の守備だけでなくインターセプトして攻撃に出て行って、プラス1を作るっていう作業は町田の時には見えなかった姿だが、そこはかなり意識していたか)
そうですね、町田の時は奪っても、とりあえず前にボールをつけていただけという感じはあったので。鹿島に行って、そこから自分で運んで攻撃に持っていくことは意識しながらやっていました。自分の新しい武器を作るという意味でも。相手にああいう風にボールを奪われた後にボランチで運ばれたら結構自分としては嫌なので。そこはやろうっていう意識はありつつ、鹿島でそれをなんとなく形にできたかなとは思っています。
(ブンデスでも攻撃の部分をうまく出せているか)
いや、まだ全然ですけど。ドリブルまではいいんですけど、やっぱりパスのつける位置だったり、そこのタイミングだったり速さっていうのは、もっと改善していかないといけないなとは思っています」
日本とドイツの一番の違いは、トランジションやデュエルの部分のようだ。テセさんは佐野が町田時代と比べて攻撃面で進化していると感じたようで、実際、佐野自身も攻撃面でより貢献したいと取り組んでいるようだ。
23歳の佐野は、日本代表として今年初旬のアジアカップにも出場した。その後は7月に不同意性交の疑いで逮捕されたこともあってか招集されていない。ただ、不起訴処分となっており、ドイツでの活躍を続ければ、代表復帰もあるのか注目される。