20日、元日本代表MF福西崇史(47)が自身のYouTube『福ちゃんねる』を更新し、日本代表の中国戦を振り返った。
日本は今月の代表シリーズでインドネシアに4-0、中国に3-1で快勝して連勝。2026年ワールドカップの出場権獲得に王手をかけている。
19日に行われた中国戦を振り返った福西は、「ラインを1メートルずつくらい狭めるって…すごく効果があったんじゃないか」とピッチ問題に言及した。
この一戦でホームの中国は、普段のサイズよりやや内側にタッチラインの白線を引いていたことが映像などで明らかになっている。
FIFA(国際サッカー連盟)はワールドカップや五輪などの主要大会においてフィールドのサイズを「縦105m x 横68m」と定めているが、それ以外の試合については一定の猶予が認められている。
厳密には違反行為ではなかったものの、こうした大きな試合では珍しい。
現役時代、目に見えないところでの駆け引きを何より得意とした福西も「こんなことあるの?」と驚きを口にした。
実際、この作戦は功を奏し、日本は普段より狭いピッチの中で窮屈なボール回しを余儀なくされた。
「サイドのラインが1メートル下がるってことはサイドの距離が変わる。距離が変わると縦の角度とか斜めの角度とかそういうところが変わってくる。今までの感覚とは違った角度になるので(ボールをいつもより)持ち出さないといけない。角度をつけないといけない」
中国にとっても、組織的な守備を実践する上で優位に立てた。福西は「ちょっとの距離ですけど(中国の)横のスライドに大きな効果があったんじゃないかなと」と分析した。
ただ日本は前半のうちにセットプレーから先制と追加点を決める。後半すぐに1点を返され一時的に不穏な空気となったが、それを食い止めたのが54分に生まれた小川航基のこの日2点目のゴールだった。
この得点は、中村敬斗のサイドチェンジのボールを受けた伊東純也が久保建英とのコンビネーションからクロスをあげて生まれている。
福西は「後半になって中村から伊東に大きなサイドチェンジをすることをした。これをもっと早く気付いてやるべきだった」と話していた。