プレミアリーグ5連覇を目指していたマンチェスター・シティがまさかの不調にあえいでいる。
21日に敵地で行われたアストン・ヴィラ戦に1-2で敗れて3連敗。ここ12試合でわずか1勝と絶不調に陥っている。
この試合ではシティFWジャック・グリリッシュと古巣ヴィラファンとの対立も勃発。野次られたグリリッシュは指3本を見せつけていた(シティでのリーグ優勝回数)。
そうしたなか、元イングランド代表FWマイケル・オーウェンは、SNSにこの件についての4000字近い長文を投稿。グリリッシュに対するヴィラファンの態度に苦言を呈した。
「現チャンピオンであるマンチェスター・シティの屈服は、全国的な話題になるほどのニュースだ。
しかし、昨日ヴィラ・パークで起きた別のニュースは、本当に腹の底から気分が悪くなるものだった。
もちろん、十把一絡げにするのは私の趣味ではない。私自身やチームメイトがステレオタイプに決めつけられる人生を送ってきた。
親切で、正直で、寛大で、尊敬に値する、思いやりのある人は、どんな人生にも必ずいる。それと同じように意地悪で、嫉妬深く、悪意に満ちた、辛辣な人間も必ずいる。職種や出身地によって、必ずしも特定のカテゴリーに分類されるわけではない。
しかし、昨日グリリッシュにブーイングを浴びせたヴィラファンの皆さんは、2つ目のカテゴリーに分類され、恥ずかしくて頭を垂れるべきだ。
あなた方のアカデミー出身の若者がここにいる。生涯ヴィラを応援し、間違いなく今も応援している。彼は、あなた方のチームがせいぜい平凡だった頃、たった一人でプレミアリーグに引き戻した。彼はあなた方を支え続け、今にして思えば、あなた方が彼に示した10倍以上の忠誠心を示した。ほとんどケガもせず、定期的にマンオブザマッチのパフォーマンスを見せた。
彼は何のコストもかけず、信じられないほどの貢献をして、移籍時にはあなた方のクラブに1億ポンド(196億円)以上の利益をもたらした」
29歳のグリリッシュは、ヴィラのアカデミーで育成され、ヴィラのトップチームで213試合に出場。そして、2021年に1億ポンドの移籍金でシティに引き抜かれた。
オーウェンはグリリッシュと個人的な知り合いではないとしつつ、古巣ファンからのブーイングには心を痛めたはずだと心中を思いやっていた。