今年9月、アストン・ヴィラのレジェンドだったギャリー・ショウ氏が63歳で亡くなった。
ストライカーだったショウ氏は、1970年から80年代後半にかけてヴィラの主力として活躍した人物。
ヴィラは1981年に英1部リーグ優勝、1982年にはヨーロピアンカップ(現在のCL)でも優勝するなど欧州を席巻しており、地元バーミンガム出身のショウ氏は英雄だった。ただ、将来有望だった同氏は22歳の時に受けた激しいタックルのせいで、その後は怪我に苦しめられるキャリアを送った。
『Daily Mail』や『BBC』によれば、ショウ氏の死因が、転倒による重度の頭部損傷であったことが審問で明らかになったそう。
63歳の彼は9月5日に友人たちと呑みに出かけ、翌6日午前1時すぎに自宅前の舗道で倒れているところを近所の人に発見されたという。病院に搬送されたものの、9月16日に息を引き取った。
義理の兄弟は、「ギャリーは夜にクラブへ出かけた。午前1時半、友人たちに彼はタクシーに乗せられた。アルコールを摂取していた。しかし、タクシーから降りてしばらくして転倒し、縁石に頭をぶつけて意識を失った。発見されたのは午前2時から3時の間で、救急車が呼ばれた」と話しているとのこと。
ショウ氏は独身で近所の人が路上で倒れているところを発見したという。
医師は頭部損傷は広範囲にわたっており、外科的処置は不可能だったと述べている。入院後の9日に脳の悪化が判明し、16日に死去。医師はショウ氏の死因は転倒による重度の頭部損傷で、高血圧も一因だったと付け加えた。アルコール濃度は100ミリリットルあたり221ミリグラムだったそう。
現地でも「タクシーから降りる際に転倒し、頭を打った悲劇的な事故」と伝えられている。