いわてグルージャ盛岡は7日、MF中里崇宏がY.S.C.C.横浜より完全移籍にて加入することが決定したと発表した。
中里は1990年3月29日生まれの34歳。流通経済大学から2012年に横浜FCでプロ入りすると、左足の正確なキックを武器に中盤のコントロールタワーとして活躍。2019年夏から1年半は韓国1部の江原FCでもプレーした。
プロキャリアのなかで強度も増し、YS横浜加入2年目の昨季は最終ラインでも出場。ただチームはJ3で19位に終わり、J3・JFL入れ替え戦で高知ユナイテッドSCに敗れた結果、JFL降格(Jリーグ退会・JFL参入)を喫していた。
そうしたなかで、YS横浜と同じくJ3からJFLへ戦いの場を移す岩手(昨季J3最下位)への移籍を決断した中里。「いわてグルージャ盛岡に関わる全ての皆様、初めまして!中里崇宏です。昇格に貢献出来るようベストを尽くします。応援宜しくお願いします」と意気込みを語っている。
しかも、岩手は28歳のMF藤島樹騎也に同じく28歳のMF松村航希と、YS横浜で昨季プレーした2選手の加入を昨年末に発表済み。中里を含め3人を引き抜く形となっている。
というのも、今季岩手の指揮を執るのは、2022年から2023年にかけてYS横浜を率いていた星川敬監督。1年でのJリーグ返り咲きを目指し、古巣から選手を呼び寄せた格好だ(ただ藤島とは在籍期間が被っていない)。
とはいえ、同じ状況のライバルチームから直接選手を獲得したのは事実…。3月のJFL開幕に向けた“戦い”はすでに始まっている。