J1川崎フロンターレが10日、ドイツ2部マクデブルクFW伊藤達哉が完全移籍で加入したと発表した。

代表招集歴のあるチャンスメイカーがJリーグ初挑戦

川崎が日本代表招集歴のあるチャンスメイカーを獲得した。

伊藤は柏レイソルU-18時代の2015年8月にドイツの名門ハンブルガーSVに3年契約で入団。当時高校3年次だった伊藤は在籍していた日本体育大学柏高を特例措置による早期卒業にてドイツへ渡った。

2017-18シーズンはドイツ1部リーグで20試合3アシストを記録するなど、東京世代のチャンスメイカーは大きな期待を抱かれていた。ただ2017-18シーズンは伊藤の奮闘空しくチームは創立初の2部へ降格し、翌シーズンは14試合に出場するもゼロ得点ゼロアシストに終わった。

翌シーズンはベルギー1部シントトロイデンへ移籍し、2シーズン半をプレー。2021-22シーズンに当時ドイツ3部だったマクデブルクへ完全移籍し、リーグ戦16試合3得点4アシストでチームの2部昇格に貢献。翌シーズンは33試合5得点5アシストとブレイクし、昨季も31試合2得点3アシストと存在感を見せた。

今季はリーグ戦10試合1アシストとやや物足りないパフォーマンスを見せていたが、局面で見せるドリブル突破やチャンスメイク能力は健在だ。川崎加入によりキャリア初のJリーグ挑戦となる。

日本代表には2018年8月、2019年5月に招集されるも出場は果たせていない。ただポテンシャルの高さ、優れたインテリジェンスとテクニックの高さは代表関係者も高く評価していたという。

川崎に入団した伊藤の背番号は17(AFCチャンピオンズリーグエリート2024-25では37)に決定。

伊藤は川崎のリリースを通じて、「川崎フロンターレのサポーターの皆さん、初めまして、伊藤達哉です。近年、最も成功を収めているクラブである川崎フロンターレの一員になれることをうれしく思います。川崎フロンターレの伝統でもある攻撃的なサッカーに貢献できるよう全力を尽くします。サポーターの皆さんとお会いできるのを楽しみにしています」とコメントした。

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若くしてドイツ挑戦を果たし、日本代表にも招集された実力者の加入により、川崎にどのような化学変化をもたらすのか。期待のチャンスメイカーのJ初挑戦を多くのサポーターが注目している。

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