ジョーイ・バートン

国籍:イングランド

所属した主なクラブ:マンチェスター・シティ、ニューカッスルなど

ジョーイ・バートンは、そのキャリアを通じて常に論争の渦中にいる選手だった。数々の乱闘や暴力的なタックル、そして法的なトラブルに巻き込まれてきた。

マンチェスター・シティ在籍時の2007年、チームメイトのウスマヌ・ダボとの口論から暴行に及び、相手を網膜剥離の疑いで入院させるという事態に。そして、この事件がバートンのシティでのキャリアを終焉に導くことになった。

さらに2010年11月のブラックバーン戦で、ニューカッスルに所属していたバートンはモアテン・ガムスト・ペデルセンにパンチを放つ事件を起こし、試合後に3試合の出場停止処分を受けた。

加えて2012年5月、QPR対マンチェスター・シティの試合でバートンはカルロス・テベスに肘打ちをし、さらにセルヒオ・アグエロに膝蹴りを見舞った。これによって彼は12試合の出場停止処分を受けている。

またサッカーの試合にお金を賭けていたことで選手としてのキャリアを寸断され、指導者に転身してからも相手の監督を暴行した事件で裁判に臨んだことも。

これらさまざまな事件によってバートンはサッカー界で「問題児」として知られるようになった。しかし、その一方でSNSでは哲学や社会学に関する深い議論を交わすなど、複雑である意味魅力的な人物像を持っていることも事実である。

ルイス・スアレス

国籍:ウルグアイ

所属した主なクラブ:リヴァプール、バルセロナなど

ルイス・スアレスのサッカーセンスや得点力に異議を唱える者は地球上にほとんどいない。彼を無能な選手であると言うファンは一人もいないだろう。しかしこのウルグアイ代表のストライカーは、数々の論争的な行動でも知られている人物でもある。

リヴァプール在籍時、スアレスはピッチ上での活躍だけでなく、その行動でも注目を集めた。2011年にはマンチェスター・ユナイテッド戦でパトリス・エヴラ選手に対する人種差別的発言が問題となり、8試合の出場停止処分を受けている。

さらに、スアレスはキャリアの中で複数回の噛みつき事件を起こしている。特にワールドカップでジョルジョ・キエッリーニの肩に「口撃」したことは非常に有名であり、これらの行為は世界中で非難され、彼の評価に影を落とすこととなった。

これらのスキャンダルはイングランドだけにとどまらず、スアレスのキャリア全体に影響を及ぼした。それでも、彼のサッカー選手としての才能と実績は高く評価されていることは紛れもない事実である。