かつて世界で最も期待される若手選手のひとりだった元イングランド代表MFデル・アリ。

一時は1億ユーロ(162億円)もの市場価値があったが、若くしてキャリアが暗転した。

母親のアルコール依存症など複雑な環境で育ったからは、7歳で喫煙、8歳でドラッグの取引を始めたと壮絶な生い立ちも明かしている。

28歳になったデル・アリは半年の無所属期間を経て、1月にセリエAのコモと契約。

コンディション不良だったため、15日のミラン戦でようやく新天地デビューを果たしたが、なんと出場からわずか10分で一発退場になってしまった(動画1分55秒から)。

後半36分に投入されたデル・アリだが、内転筋損傷からの復帰戦だった同胞ルベン・ロフタス=チークのアキレス腱付近を踏みつけてしまった。なお、2人は同じ1996年生まれでもある。

1-2で敗れたコモのセスク・ファブレガス監督は「デル・アリはゴールを決める選手であり、私はそのチャンスを与えようとした。彼は成長し、努力を続けなければならない。経験豊富な選手にとって重大なミスだ。明らかなレッドカードで、残り5分で完全に試合をコントロールしていたときにチームを去った。これが今夜のネガティブなことだ」と苦言を呈していた。

類まれな才能を台無しにしたスター10人

ちなみに、昨夏に来日したデル・アリは、大の日本アニメ好き。SNSのプロフィール写真をナルトにしているほか、ワンピースのゾロを描いた特注スパイクも所有しているほど。

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