近年、Jリーグの日本人選手たちが若い年齢で海外に移籍するケースが増えてきた。

そうしたなか、元日本代表キャプテンである吉田麻也がこの件について言及した。

現在36歳の吉田は、2010年に名古屋グランパスからオランダのVVVフェンロに移籍。その後、イングランド、イタリア、ドイツ、そして、アメリカでプレーしてきた。

吉田は、著名なスポーツ記者スティーブ・ハン氏のYouTubeチャンネル『Fairpoint Football』に出演。

韓国のクラブはもっとビジネスライクだが、Jリーグクラブは選手の欧州移籍を支援しがちだと聞かれると、野心ある選手の海外移籍を引き留めるのは困難としつつ、こう話していた。

「Jリーグのクラブは次のステップを考える必要がある。例えば、選手を売却する時にはその次に移籍した際にパーセンテージを得られるようにする。そういうビジネスの仕組みを考えることも可能。

ただ、これも言っておきたい。エールディビジ(オランダ1部)とJリーグは実力的に近いレベルにある、アヤックス、フェイエノールトなどのビッグクラブを除けば。中位チームは、Jリーグとほぼ同レベル。

ただ、単純に計算できるものではない。『この選手はオランダでプレーできる』というものではなく、メンタリティや適応力、ピッチ内ではなくピッチ外もとても重要。言語、ライフスタイル、食事、すべてが関わってくる。

だから、(例えば)Jリーグのクラブがオランダのチームに買い取りオプション付きでレンタル移籍させる。

いいプレーをすれば、そのクラブは喜んで移籍金を払うだろうし、その選手が成功できなかったとしても、戻ってきてプレーできる。

それならチームのクオリティが保証される。こういうことをしっかり管理すべき。そうしなければ、選手たちを契約満了で失い続けることになる。誰もそんなことは望んでいない、選手でさえも」

契約満了によって移籍金なしでチームを去るケースもあるが、移籍させる際にキャピタルゲインを契約に盛り込んだり、最初はレンタル移籍にするなどの対策もあると提言していた。

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なお、吉田は日本プロサッカー選手会の会長も務めている。

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