シカゴ・ホワイトソックスの村上宗隆が、MLBデビュー戦となる2026年3月26日のミルウォーキー・ブルワーズ戦(アメリカン・ファミリー・フィールド)でMLB初本塁打を放ち、ファンの話題をさらった。さらに、その打球をスタンドで捕球したブルワーズファンが村上にボールを返還する美しいエピソードも生まれている。チームは14対2で大敗を喫したものの、この一幕がデビュー戦を彩る記憶として残ることになった。
米『MLB.com』の記者スコット・マーキンが伝えたところによると、9回にブルワーズのジェイク・ウッドフォードの1-1カウントからの投球を打った打球は飛距離384フィート(約117メートル)、打球速度103mph(約166km/h)を記録し、右翼フェンスを越えた。スタンドでボールを捕球したのは、ブルワーズのユニフォームを着たスティーブ・ポラックというファンだった。周囲から子どもたちに渡すよう声が上がったが、「人生で初めて捕ったボールだから持っておきたかった」と話した同氏は、最終的にボールをホワイトソックスのクラブハウスで村上本人に手渡し、サイン入りバットを受け取った。ポラックは「とにかくクールだった」と喜びを語った。
村上は通訳を介し、「日本でもファンがボールを返してくれる文化があるので、戻ってきてほっとした」と語り、このボールは日本に送るつもりだと明かした。『ESPN』の報道によると、村上はこの試合で4打席に立ち、本塁打のほか2四球を選び、チームが20三振を喫した試合で唯一三振を喫しなかった打者でもあった。ホワイトソックス監督のウィル・ベナブル氏は「村上は全体的に素晴らしい一日だった。ゾーン管理が抜群だったし、初本塁打が出てよかった」と評価した。
村上は2022年に日本球界で56本塁打を記録し、2年総額3,400万ドル(約51億円)でホワイトソックスに入団した大砲だ。チーム事情はまだ厳しいが、長打力と選球眼の高さを示した初戦のパフォーマンスを踏まえ、今後の活躍への期待が一層高まる。MLBの舞台でどこまで本塁打数を積み重ねるか、日本のファンも目が離せない。
