シカゴ・ブルズのガード、ジェイデン・アイビーが3月31日、NBAが公式に支持するLGBTQ+啓発イベントを「罪深い行為だ」と批判する発言をInstagramライブで行い、同日中にチームから即時解雇された。ブルズは「チームにとって有害な行為」を理由に挙げており、2022年ドラフト全体5位指名のアイビーは加入からわずか4試合で放出という異例の事態となった。解雇後もアイビーは複数回にわたりInstagramライブを続け、発言の撤回を拒否したことで事態はさらに拡大した。
米メディア『ESPN』や『The Athletic』の報道によると、アイビーは約40分に及ぶライブ配信でNBAのLGBTQ+支持を「罪深いことを祝え、と世界に示している」と批判した。解雇直後のライブでは「俺はイエス・キリストを語っただけなのに解雇された。チームの何を悪化させたというのか」と怒りをあらわにし、ブルズ首脳陣を「嘘つき」と激しく非難した。翌日のライブでは「家族も血を分けた者たちも、俺を"サイコだ""狂ってる"と言って離れていった。妻もライブを見ているのに俺にテキストを返さない」と告白し、SNS上で急拡散した。
これに対し、妻のケイトリンはInstagramのストーリーズで「あの日の朝、ずっと連絡を取り合っていた。人は注目のために嘘をつく、騙されないで」と即座に反論した。さらに「私はあらゆる試練においてあの人を一度も見捨てたことはない。今もそれは変わらない。もっと複雑な事情がある」と説明し、ネット上の中傷に対し受け取った悪意あるDMも公開した。著名スポーツキャスターのスティーブン・A・スミスは番組内で「42分のInstagramライブでキャリアを危機に晒した」と厳しく批判する一方、ブルズのビリー・ドノバン監督は「彼の状態が心配だ」と精神面を案じるコメントを残した。
今後アイビーが別のNBAチームと契約できるかどうか、そして宗教的信念と職場規律をめぐる議論がリーグ全体にどのような影響を与えるのかが注目される。また、精神的健康の問題を公言してきたアイビーが適切なサポートを得られるかどうかについても、関係者の間で関心が高まっている。
