大谷翔平と菊池雄星を輩出した花巻東高校の佐々木洋監督を父に持つ佐々木麟太郎が、米スタンフォード大学で異例の挑戦を続けている。高校卒業時点でNPBドラフト上位候補となった逸材(※)でありながら、プロへの王道を捨てて米大学野球を選んだ決断は、日本球界に新たな選択肢を提示するものだ。「日本の高校野球文化において、高校卒業後にディビジョンI野球へ進む選手はいない。今の自分はパイオニアだ」と麟太郎本人も語っている。
※大学2年次の2025年、NPBドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから1位指名
※大学2年次の2025年、NPBドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから1位指名
菊池と佐々木をつなぐ、花巻東という"血縁"
スタンフォード大の学生紙『The Stanford Daily』によると、トロント・ブルージェイズの菊池雄星は佐々木のことを実の弟のように思っており、3歳の頃から面倒を見てきた間柄だという。佐々木の父・洋監督はかつて菊池と大谷翔平の両者を花巻東高校で指導した人物であり、その縁がふたりを今も結びつけている。佐々木はスタンフォード入学を決断する際に菊池と大谷の両者に相談し、「アメリカでの生活と野球についてアドバイスをもらった。ふたりのアドバイスが渡米を決める最大の理由になった」と明かした。
進学前の訪問時、佐々木が20分以上も聞き続けたこと
佐々木はスタンフォード進学を決断する前に大学を訪問した際、大学OBであるシカゴ・カブスのニコ・ホーナーから20〜30分にわたり、野球と勉学の両立について話を聞いたという。同記事によると、ホーナーは佐々木の家庭について「教育を大切にする家族だと感じた。日本の高校球児に新しい選択肢があることを示している」と評している。
佐々木はバージニア工科大との3連戦で4打数11打席・打率.364・2本塁打・出塁率.563という数字を残し、スタンフォードに今シーズン初のシリーズ勝ち越しをもたらした。
